Evernote Camera Roll 20140615 094407今回は大学のキャリアセンターの方々に、就活について思いっきり聞いてきました!プロが語る就活のアレコレ、すごく面白いお話ばかりでした。

 

就活にあたって、学生はまずは何をすれば良いでしょう?


(岡澤)キャリアカウンセリングを学んでいるといくつか理論があるんだけど一番腑に落ちるのはクランボルツの「計画された偶発性理論」(※行動することで偶然のチャンスも生まれる、という理論)。筋書き通りに行かないのが人生なんだけど、だからこそ面白いんです。だから、まずは動いてみることをおすすめします。

ただ世の中には危険なところもあって、例えばカルトっぽいセミナーであるとか、学生を狙った悪質なものもあります。そういったものの相談窓口としても、キャリアセンターの存在意義があるのかなとも思います。そのへんのリスクは、学生の皆さんにもしっかり認識してほしいですね。

(杉本)物事にのめり込むのも良いですけど、俯瞰して見てみるっていうことが必要ですよね。

 

お二人は、学生のときに思い描いていた自分と今の自分とで、どんなギャップがありますか?


(杉本)丸くなったと言われますね。キャリア教育に携わるようになってから、相手が人だということを強く意識するようになって、優しくなったのだと思います。そのせいもあってか、口調がオカマっぽくなったって言われますね(笑)

 

学生の間で「キャリセンの母」って呼ばれてますもんね。何て言うか、言葉が清らかだし(笑)。


(岡澤)僕は学生の頃には、そんなに何も思い描いてなかったかなあ。その場その場って感じで。むしろ最近のほうが、ビジョンを描いていかなきゃなって思っています。ただ、自分が周りからどう見られているのか、どうあるべきかということは常に意識していますね。

(吉岡)僕らの世代(※およぼ1970年代生まれ)では、ほとんどの社会人は、学生のころには将来のビジョンなんて描いていなかったんじゃないかな?そもそも、そういう(将来について考えなければいけないという)意義が問われてなかったんじゃないかなあ。

 

そうなんですか?実は、面接先の人事の方に質問したら、けっこうカッコイイことを仰っていた方が多かったので、そう聞いて少しびっくりです。

 >人事の人は、偉ぶってたんじゃない?(笑)


(杉本)僕たちの時代にはインターネットがありませんでしたから、企業に資料請求ハガキを出して応募していたんですよ。ただ、ハガキを100通送っても返してくれる企業が少なかったりして。資料が20通しか返って来ないから、その中から選ぶしかなかった。そんな時代だったから、僕たちも働く意義なんて考えもしなかったし、企業も人材の選び方が確立されていなかったんでしょうね。

(岡澤)今は、20人の募集に、何百万円かけてリクナビの広告を出したら、何千人もエントリーが来ちゃう。そんな状態で企業は本当に欲しい人材と巡り合えるのか、逆に疑問ですよね。

(杉本)優秀な人材を採れる効率の良い方法を、企業の人事担当者が学び始めたおかげで、かえって効率が悪くなってしまった。グループディスカッションをやる、そこではこういう人物を見る、こういう質問で適性を見る・・・ということが共有されてきたんです。その結果、無駄な質問が減り、決まりきった質問が増えてきた。

 

人事もマニュアル化されてきたんですね。


(杉本)マニュアルというか、スキルの習得ですね。それで、学生もそのやり方に慣れちゃうんですよね。

すごく良い会社なんだけれど、そういったスキルを使わない会社があったりして、雑談みたいな面接があったりすると、かえって学生は不安になっちゃう。「こんな面接で、私のどこを見ているの?」って。2回の面接で内定が出たりすると、「え、たった2回で私を判断しちゃうの?」って(笑)。

(吉岡)とにかく真面目で、ちゃんと会社に来て頑張ってくれさえすればだいたいの人はしっかり育つと思うんですけどねぇ。本当は5回も6回も面接する必要ないと感じますが。

(岡澤)人事がマニュアル採用だから、営業などの実動部隊とのギャップが生まれてしまうこともあります。「なんでこんな人を採用したんだ!?」って(笑)。

(吉岡)ああ、それ、ありますね・・・。

 

たとえば学生に相談を受けた際、学生側の考えと自分の考えが違う場合はどうしますか?学生はA社がいいと言っているけれど、自分はB社がいいと思う場合とか。やっぱりB社を推すんでしょうか?


(岡澤)学生が、何を基準にA社が良い・B社が嫌だと言っているのかを聞きますね。

ただ単純に、売上がいいとか建物がいいとか勤務地がいいとか、表面的なことで決めようとしている場合もある。学生に多い答えで「人事の人が良かったから」というのもあるけど、配属されたところに人事の人がいる確率は少ないですからね。いろいろな視点から判断してほしいですね。ですが、基本的には学生の気持ちを尊重しますよ。

けれど、今の学生はそういう大きな判断を他者に委ねたがる、というところもあるのかな?

就職イベントの案内とかを渡すと、出た方がいいんですか、と聞いてくるんですけど、出たほうがいいから案内してるんであって・・・ねぇ(笑)?

 

私は上京してきたのですが、千葉の学生は親離れできていない人が多いように感じました。おそらく自宅から通っているからというのもあるんでしょうけど、親に作ってもらったお弁当を持っている子も多いし。私の実家のある県では、高校を卒業したら県を離れて上京するのが当たり前、一人立ちするのが当たり前の文化だったので、ちょっと驚きでした。


(杉本)なるほどね。

さっきの質問、私も岡澤さんと基本的には同じ考えです。学生は内定が出ると、「内定のマリッジブルー」になっちゃう。「本当にこの企業でいいのか」って。

そういった際に、私たちは客観的な情報しか与えられないんですよね。客観的な情報というのは、売上、利益、社歴、従業員数であるとか、社会の情勢から考えたその業界の未来予測であるとか。けれど、いくらそれが悪くても、それでもやりたいと言えばそれを引き剥がすことは出来ない。そこで困難にぶち当たることで自分が成長できるかもしれないし。

あ、反社会的な企業は別ですよ(笑)。

(吉岡)就活に正解はないんですよね。

 

学生へ向けて、何かメッセージをお願いします。


(杉本)私が仕事を楽しいと思わなければ、キャリアセンターに来た学生たちに「仕事って意外と楽しそうだ」とは思ってもらえないだろうと考えています。なので自分を楽しく、職場を楽しくするように心がけています。

20代の働き方は、目の前にあることをひとつひとつ片付けていくということが自分を成長させると思います。まずは毎日をしっかりと、地に足を着けて頑張ってほしいですね。

(岡澤)僕たちも今、自分の知識や経験を活かして、皆さんにバトンを渡しています。皆さんが立派な社会人になったら、皆さんも下の世代にバトンを渡していくんです。だから、渡せるものをたくさんたくわえていってほしい。そんな想いでみんなが普段の仕事、人生に取り組んでいったら、もっと社会が明るくなると思います。