Evernote Camera Roll 20140711 001142現在勤めている会社に、「二度入社した」という特異な経験を持つ富岡さん。ご自身のキャリアもさることながら、人材派遣会社で人々のキャリアを日々扱う「キャリアのプロフェッショナル」だけに、聞きたいことも盛りだくさんでした。

 

今日はSTARMAN代表の吉岡さんが「富岡さんは僕のイチオシサラリーマン」と紹介して下さいましたが、イチオシポイントってどんなところなんですか、吉岡さん?

(吉岡)彼は、「働く人々を元気にし、主体性ある社会人を増やし、より良い社会にしたい」という、自分の解決したい課題を持っているんです。
それと会社の事業内容が、ぴったりマッチしているのが素晴らしい。
もしもそういう形で就職できれば、多少辛くても乗り越えていけると思います。志を持って仕事をしていただきたいという意味で、今回は富岡さんを選びました。

 

それは楽しみです! それではまずは、自己紹介をお願いします。

テンプスタッフ・テクノロジーと言う会社で人材派遣、つまり人と仕事の橋渡しをしています。

人が仕事でいきいきした状態を提供できれば、その方にとってのいい就業環境になれば世の中も良くなる。そう思いながら仕事をしています。

実は一度、2007年に一度退職して、不動産業界に転職したんです。ですが再度戻って来ました。
営業職からコーディネーターの部署に異動したときに、給料が下がったんです。当時、外勤から内勤になると給料が下がるシステムだった。
もちろん家庭もありますし、給料を優先して転職を決意しました。

ですが、入社した不動産会社は、もちろん不動産業界すべてがそうだというわけではないんですが、社内での競争意識が凄かったんです。人を蹴落として自分が上がって行く会社で。まあ、だからこそ高い給料を貰えるというのもあるんですが。
仕事では環境や人間関係が大事だと思っている自分にはすごく合わなくて、結局すぐに辞めてしまいました。

そこでもう一度、自分に何ができるのかを考えたときに、人材業界でもう一度頑張ろうと決めました。
そして、元いた会社の社長に相談したら、「もう一度ウチでやってみなよ」と声を掛けていただいた、という経緯です。
こういう経験って、なかなかないですよね。
仕事においてお金ってすごく大事なんですけど、お金じゃないっていう部分も絶対あって。人それぞれですけど、僕は自分の経験から、その優先順位というのを肌身に感じることができるように思うので、その人に合う仕事を紹介できると思っています。

 

テンプスタッフさんの前に、新卒では別の会社に入られていたんですね?

そうなんです。最初に入った会社は、半導体の商社でした。
社長さんの考えに惹かれて入ったものの、ベンチャー企業だけにみんな自己主張が強くて。やっぱり社員はライバル同士のような関係でした。
そんなある日、奥さんと食事をしていたら後輩にばったり会ったんですけど、僕が声をかけたら、無視されてしまったんです。
私はその会社しか社会を知らなかったので、そんなものかなと思っていたんですが・・・そうしたら奥さんが、「そんな会社おかしいよ、ひどいよ」と。
奥さんのほうが年上なので、僕より社会を知っていたんですよね。
そこで気付いて、転職をしようと思い立ち、人材紹介会社を4社まわったんです。

実はそこで4社のうち3社から、なんと「ウチに来ないか」と言われました。
そんなに言ってもらえるのなら、もし自分にそういった適性があるのであれば、やってみようかと思いました。

 

最初に入った会社は、定年まで勤めるだろうなと思った?

思った!(笑)

新卒は三年で三割辞めるというけれど、俺は絶対にならないぞ、と思っていました。
・・・辞めたけどね(笑)
僕自身もそういう経験をしたから、今誰かに「辞めたい」と相談されても絶対引き止めませんね。

ところで、年上の奥さんって話ですけど、新卒のときに社会人の女性と付き合っていたってことですよね??

えっ!? ええ、まあ・・・。

(ここからしばらく、奥さんについて根掘り葉掘り質問責めタイムが続く・・・)

 

(・・・気を取り直して)子どもの頃はどんなタイプでしたか?

子どもの頃は足が速くて、活発な子でしたね。リレーの選手に何度も選ばれたり。
ところが中学高校は私立に行って、友達から誘われて吹奏楽を始めたんです。
自分ではやりたいことではなかったんですけど、なかなか止められなくて。
結局高2くらいのときに、「自分は吹奏楽が苦手なんだ」と気付いてしまったんです。
友達に吹奏楽に誘われたときに、自分は運動が好きだったのに、ヘンにカッコつけてしまった。

あのときもし、サッカーや運動をやっておけば違う人生になっていたかもしれませんね。

やっぱり、自分がやりたいことをやったほうが楽しいし、身になる。今思えば、それはぼんやりとした学びだったのかもしれません。

 

大学生のときの自分に言いたいことはありますか?

もっと勉強すれば良かったなあと・・・。

 

――ギクッ!

僕、中学から大学まではエスカレーターで、努力してないんですよね。だから社会に入ってこんなに苦労しているのかもしれません(笑)。

 

吉岡さんはいかがですか?

(吉岡)お前何やってんだって言いたいね(笑)。俺は大学の時にはヘボだったから(笑)。

人と話すの嫌いだったし、もったいないことしたなあと。

 

テンプスタッフという会社は、人に仕事を紹介する会社ですよね。転職って人生の節目だと思うんですが、プレッシャーはありませんか?

内定貰ったときって、嬉しいですよね?

その感覚を共有できるのが、すごくモチベーションになるんです。その人のわくわく感であるとか、心躍るシーンに立ち会えるのは純粋に嬉しいです。
そして三カ月後とか一年後とかに、「やっぱりここで良かった」と言っていただけることが多くて、それもまた励みになりますね。
もちろん人を扱っているので、大変なことや辛いこともありますが・・・嬉しいことのほうが多いです。

 

人材を扱っている富岡さんから見て、今の就職活動はどう見えていますか?

「なぜそれがしたいのか」が分かってやっているか、それとも単に「就職の時期だから」という理由で就活をやっているかで、結果は全く違うと思います。
本当は、やりたいことがあるから学校に行くし、勉強するのだということ。それを自覚し、理解して、磨いていくような社会システムであるべきだと僕は思うんです。そうすればひとりひとりが自分の良さを理解できるし、PRできる。

けれど、学生の皆さんがそれを理解できていないのは、ある意味仕方ないと思います。それを教わる文化が今の日本にはないから。

なぜ学生が社会に入って上手くいかないかというと、自分の価値が何かを感じられないから。そして、伝える人もいないから。
けれど、親は絶対わかっているはず。

なので、それを親がちゃんと伝えてあげる必要があるだろうなと思います。
そうすれば就職活動は、「就職する活動」ではなくなる。
自分の軸があれば、それに合う会社に出会えるはずです。

惹かれるには理由がある、その理由とは何かを探すことを手伝いたいと考えています。

 

富岡さんがそのような理念を確立されたのはいつですか? 新卒のときには既に気付いていましたか?

いえ、今の会社に再入社した後です。遅いですよね。
だからこそ、早めにそういう想いに気付ければいい。

・・・とはいえ、よっぽどの経験がなければ学生のときにはなかなか気付けないですよね。

(吉岡)それは、僕がよく言う「就職はゴールじゃない」って言葉の意味と似ているかもしれませんね。

いつかどこかのきっかけで見つかると思いますが、皆さんは自分でチャレンジしようという気持ちを持っていると思うので、まずはチャレンジし続けること、そしてどこかで自分を振り返る機会を設けることだと思います。例えばこの「トップガン」や「わかちば。」もひとつのきっかけだと思うんですけど、年上の人と会って話をする、というのも自分にとっての気付きになるので、良い場だと思います。
もしかしたら何年後、あなたがこちら側(学生に何かを伝える側)になっているかもしれませんよ。